日常の中で、「あ、今イケイケ状態入ってるわ」みたいな感覚になったことはありませんか?
「ゾーン」とはスポーツアスリートとかで言われる「究極の集中状態」のことで、自分の力を限界を超えて出せたりする時に言われます。
まず結論から、「ゾーン」はアスリートだけでなく一般人でも段階をふめば意識的に入りやすくなります。
「ゾーン」に入ることで集中状態を作り出し、普段の自分ではできなかったことができるかもしれませんよ?
筆者紹介
- カラスイという名義で日常心理学を発信中
- 育成が趣味で出会ったメンティ500人オーバー
- 7歳になる娘と楽しく成長中
この記事は、こんな方におすすめ
- 集中力がなくていつも眠い
- 注意力がなく、よく指摘される
- ゾーンに入って自分の能力をもっと引き出したい
この記事を最後まで読むことで、普段から
「集中力がなくて仕事が遅くなる」
「集中力してもすぐに途切れる」
といったことが減り、「仕事ができる」「ものごとがスムーズになる」など、今の自分を「一歩前」に進めることができます。
⬇️集中力が切れやすい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
【集中力がすぐ切れる人必見!!】自分だけの集中モードを作る方法5選
⬇️参考資料を無料で少しだけ試し読みする
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
目次 調べたいところを選んでね
アスリートが入る「ゾーン」に一般人でも入ることができる方法を紹介します
「ゾーン」は誰しも入ることができますが、それには段階をふまなければいけません。
ゾーンに入るための前段階「フロー状態」
ゾーンに入るには段階があり、まず「フロー状態」というものに入る必要があります。
フロー状態とはかんたんに言うと、
ポイント 物事を楽しんで行動していると「人生や仕事において成果が出やすい精神状態」ということ。
ゾーンに入るための準備段階として、「フロー状態→ゾーン」といった流れがありますが
前提として自分自身が「楽しい!!」と思えないと入れないのが「ゾーン」です。
フロー状態とはどんな状態のことをいうのか?
フロー状態とは、1つの活動に深く没入していて他の何ものも問題とならなくなる状態で、
その経験自体が非常に楽しいので多くの時間や労力を費やすような状態である。
簡単に言うと「夢中状態」ってやつです。
細かく分類分けしてみると
- 行為に没頭している
- ワクワクしている
- 雑念がない
- 時間感覚がない
- 自分自身の感覚がない
- その場を支配している感覚
- 環境との一体感
ちょっとした無意識状態とでも言いますか、その時間の記憶が少ししかない時がそれにあたります。
例えば仕事をしていて忙しくなると、「2割くらい意識あるけど8割くらい無意識に動いてるわ」って時がありませんか?
フロー状態は、どんな人が入りやすい?
例えば、
①「仕事のノルマがあるので売らないといけない、、、がんばろう、、、」
よりも
②「自分はこの商品が好きで、この商品の良さを伝えるにはどうすれば良いかな?」
2つの考えは、「売る」という結果を目的としていますが、②の思考の方が同じ「売る」ことでも自分の意思で考えているので
仕事に向き合う楽しさが違うのがわかりますよね?
販売成績が高い人ほど、「売る」という感覚がなく「楽しんで買い物してもらえたら良い」「ゲーム感覚で仕事をしている」と言います。
なので、完璧主義やきまじめな人ほどフロー状態に入りにくい傾向があります。
やらされている感覚がなく、力が抜けているのでお客さんにも「買わされる」気配が伝わらず
親近感が生まれて、結果的にも成績につながるということですね。
ポイント
不真面目というわけではなく、「ものごとを楽しんでとらえられる人」が
フロー状態に入りやすいということです。
フロー状態に意識的に入るためにはどうすればいい?
前提として自分の起こす行動に「好き」がないと入れません。
では、意識的にフロー状態に入る方法です。
この方法は人によりけりなのですが、まずは自分の「ルーティン」を作ることがきっかけになると思います。
スポーツ選手がよくやる独特の動作ですね。
⬇️ルーティンの作り方などはこちらの記事も参考にしてみてください。
「ルーティン」の意味と使い方を知れば、面白いほど仕事は片付いていく!
集中するためのルーティン(事前動作)を意識的に作ることで、フロー状態への準備段階になります。
次の項目でゾーンへつなげるために大切な「没入」を紹介します。
ゾーンへ入るために重要な「活動の没入」
フロー状態に入るために最も重要なのは、この「活動への没入(ぼつにゅう)」です。
「没入」とはいかに夢中になるか?ということですが、夢中になるためにはカンタンすぎてもダメですし、
むずかしすぎてもいけないのです。
ポイント
人は目標を設定することで、自分の意識がそれに向かって集中していきます。
ここでのポイントは、
挑戦する課題に対して能力が高すぎると、「退屈」に感じてしまいますし
逆に課題に対して能力が低すぎると、「不安」や「絶望」を感じることでしょう。
例えば、
オリンピック級の選手が地域の大会を目標にしても退屈でしょうし、
趣味で活動する地域のサークル選手がオリンピックを目指せ!と言われても「不可能だよっ」となりますよね。
没入するには自分のレベルでは少しクリアがむずかしいかも?という課題と直面することが大切です。
集中状態は退屈と不安の間に存在する
フロー状態に入りやすい「フローチャンネル」という領域があり、この領域は「退屈」と「不安」の間に存在すると言われています。
「出来るか出来ないかわからないけど、たぶん、、できると思います」くらいの感覚が1番近いですね。
ポイント
挑戦する恐怖に負けず、失敗しても大丈夫な環境があればフロー状態に入りやすい
会社など組織で仕事をする場合や人を育成する時は、常にこの「出来るか出来ないかわからないけれど、多分出来る」状態、
フローチャンネル(リラックスしていてかつ適度なストレスがかかっている状態)を作ることが大切なのです。
⬇️夢中になるために必要な考え方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
「夢中になる力」を手に入れるために、まずは不真面目になれ!?
日常の中でも入る「マイクロフロー」
日常の中にも浅いフロー状態がありそれを「マイクロフロー」といいます。
例えば
- 雑談をしている時
- 音楽を聴く時
- 散歩している時
- 筋トレしている時
- 読書している時
これらはいわゆる「瞑想」に近い状態で、「メンタル向上」「生産性アップ」「創造力アップ」「疲労回復」につながります。
「友達とくだらない話してたらスッキリした」とか
「散歩していたら名案が浮かんだ」とかのやつですね。
これらに共通することは、リラックスして何も考えずに行動しているということです。
瞑想や座禅などは、それを意識的に入れることで
「メンタル向上」「生産性アップ」「創造力アップ」「疲労回復」につなげているんですね。
フロー状態を日々積み重ねることで人生の幸福度が上がる
ここまでゾーンに入るための準備段階であるフロー状態が大切だと書いてきましたが、
普段から何らかのフロー状態であり続けることが1番ゾーンに入りやすい方法であり、人生の幸福度も上がるのです。
あなたの喜びは内発的報酬か外発的報酬か
人の喜びは「没頭」しているかで決まり、「仕事」と「遊び」という分け方よりも
「内発的報酬」か「外発的報酬」かの分け方が重要になります。
ポイント
『内発的報酬』とは
報酬がなくても活動に没頭する人の動機(報酬)は「楽しさ」である。
「外発的報酬」とは金銭、地位、名誉などの「世間に向けた価値」である。
ほとんどの人が幼い頃から義務教育などで「これがみんな目指すべき普通」という考え方を
12年間教えられてしまうが故に、固定観念に縛られた考え方を植えつけられてしまいます。
世間的に「安定」「金銭」「地位」「名誉」と言われる成功像を目指すことが正しい人生だと学校などでマインドセットされてしまうことです。
それ以外に費やす時間は、人生において時間を浪費(ムダ使い)していると考えてしまう思考なんですね。
これは「外発的報酬の思考」というのですが、たくさん稼いでたくさん消費すると経済が強くなるので、
国が国力の発展に有効だとしているから学校教育やメディアでも「このような考え方がスタンダードなんですよ」と操作しているからです。
個人的な幸福を目指すのであれば本当は「内発的報酬の思考」で生活しなければいけないのです。
自分は何が好きで、本当は何をやりたいのか?
自分の感情に耳を傾けることが大切なんです。
「仕事の為のプライベート」ではなく「プライベートの為の仕事」の違いです。
サラリーマンをやっていると、本来生活の為に働いているはずが会社の為に働くマインドに変わってしまいます。
生活でも車を使うので、その延長で仕事に使うとかなら意味はわかりますが
会社に行きやすくする為に購入して、普段はあまり使わないとかであれば車の維持費とかめちゃめちゃムダですよね?
生活の為に働いているはずが、会社の為にお金を使う思考になっていますよね。
引っ越しも同様に、その場所が生活の拠点として都合がいいのなら構いませんが
会社中心に引っ越しをすると、会社都合で呼び出しを受けたり仕事のことが頭から
離れないので体を休めることができなくなる可能性が高くなります。
世間では内発的報酬の考え方は「悪いもの」とされる風潮なので日本人の幸福感や生産性が低い原因と言われています。
このように、始めは生活の為に働いていたはずが仕事中心の生活になることで
気づかないうちにあなたの幸福度は下がっているのかもしれません。
しかし内発的報酬の考え方でいればフロー状態に入りやすくなり幸福感は高くなっていきます。
正しい方法を知って実践することで、人生の幸福感も高めていけるのがゾーンを目指すフロー状態の最大のメリットなのです。
ポイント
内発的報酬を設定しその目標に向かってルーティンを行い
そこからフロー状態に入り、たまにゾーンに入ることで
自分の可能性を広げていくことができるのです。
アスリートが入る「ゾーン」に一般人でも入ることができる方法を紹介します まとめ
今回は、アスリートが入る「ゾーン」に一般人でも入ることができるフロー理論について解説してきました。
意識的にフロー状態(集中状態)に入ることは内発的報酬と日々のルーティンが大切ですが、なかなか難しいと思いますので、
まずは、
ポイント
マイクロフロー(軽い集中状態)を続けることが大切です。
今まで何気なくしていた習慣を意識的に「セット」して無意識状態に入りやすい環境を作ることで
アスリートとまではいかなくとも、僕たち一般人でも仕事や作業に短時間ですが「没頭」することができます。
時間を忘れて集中する心地よさをぜひ体験してみてくださいね。
「集中力が継続しない人必見!!」自分だけの集中モードを作る方法5選
⬇️参考資料を無料で試し読みする
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」