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「最小錯乱円」を意識した乱視装用の考え方「処方テンプレート」を紹介します

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「最小錯乱円」を意識した乱視装用の考え方「処方テンプレート」を紹介します

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乱視が強いと処方がこんがらがっちゃうよね〜

 

ややこしいと思われがちですが、パターンを覚えれば意外と簡単なんですよ!

 

 

視力測定をおぼえて1年ぐらいすると、

ある程度自分の処方テンプレートが出来上がってくる頃だと思います。

 

 

あとは『いろんな人の目』のパターンをどれだけ体験できる環境にいるか?が

視力測定スキル向上に関わってきます。

 

 

今回は視力測定で初心者を卒業して、もう1段階深く満足度をあげるための処方を学びたい!!

「最小錯乱円」ってなんとなく聞いたことあるけど、あんまりよくわかっていない。。。

 

というところを、もう少しだけ踏み込んでレベルを上げたい方向けに解説をしていきます。

 

筆者紹介

カラスイ

  • Twitterはカラスイ」という名前で活動しています。
  • 眼鏡業界で10年ほど働きながら「心理学的傾聴検査」を実践しています。
  • 後輩育成大好きメンター「育成人数500人オーバー」

この記事は、こんな方におすすめ

  • 乱視が強い人がきたらビビる
  • 遠視がきたらビビる
  • 混合性乱視がきたら代わって欲しくなる

 

この記事を最後まで読むことで乱視を処方する時に知っておくべき基礎知識がわかり、

お客さんが望む慣れやすい度数に近づけることができます

 

 

テーマは『最小錯乱円』についてですが、けっこう実戦で使うことが多い知識なので、

経験値にしていただければ社歴2年目とかでもじゅうぶん精度の高い測定ができるようになると思いますので、

ちょっとだけ興味をもっていただければいいかなと思います。

 

⬇️検査初心者から中級者までが知っておくべき知識はこちらから(有料級の情報を無料で公開しています)

【有料級】視力検査初心者がこれだけは知っておくべき知識7選

 

⬇️動画でもわかりやすく解説していますので参考にどうぞ。

 

そもそも最小錯乱円とは乱視の何?

視力検査を受ける人

読み方は(さいしょうさくらんえん)と読みます。

図に表すとこんな感じの場所のことです。

 

 

最小錯乱円

 

乱視のことを少し理解しないと意味がわからないと思いますので、

乱視のことがある程度わかっている方はそのまま続きを読んでいただいて、

「乱視の特性もよくわからん!」って方は1度こちらをご覧いただければと思います。

 

 

恥ずかしながら僕は検査を始めて3年後に初めて最小錯乱円を知りました、、、

「乱視測定方法のテンプレート」失敗しない乱視処方を例題付きで解説!

 

近視、遠視、乱視

倒乱視

まず最小錯乱円をこむずかしく説明するとこんな感じです↓↓↓

 

メモ

カーブが強く屈折力が最も強い経線を強主経線といい、

逆にカーブが浅く屈折力が最も弱い経線を弱主経線といいます。

強主経線の焦線が前焦線となり、弱主経線の焦線が後焦線となります。

前焦線と後焦線の光学的中央点は各経線の集光によってつくられる円が最小になる位置で、

これを最小錯乱円といいます。

 

 

 

、、、はい、意味分かりませんよね?

でもここはなんとなくで大丈夫です。

 

 

これをめっちゃかみ砕いて言うとこんな感じです↓↓↓

 

潜在的に乱視をもっている人でバッチリ見えはしないんだけども

限りなく焦点が合いやすい度数のポイント最小錯乱円と呼ばれる場所ということです。

 

次は具体例を交えてどのように処方するのか?を解説していきます。

 

最小錯乱円を意識した乱視処方のテンプレートを解説

視力測定を受ける男性

まず最小錯乱円の処方を意識する時と、その処方テンプレを解説していきます。

 

 

なんだかむずかしそうだな〜と思うかもですが、

乱視の特性とお客さんの要望がどこにあるのか?をしっかり理解することが

「処方の本質であり目的」なので、このテンプレもあくまで予測数値として考えていただき、

そこからお客さんの望む見たい場所』を探し出すことが何より大切です。

 

 

最小錯乱円を意識するタイミング

お客さんの要望が、『しっかりと〇〇を見たい』と明確なイメージがある時に考えます。

 

眼鏡の処方とは、こちらが勝手にお客さんの視力を想像して決めないことにあり、

理論的には見えやすい数値を処方したとしても、しんどい眼鏡では意味がありませんからね。

 

 

あくまで処方は、

ポイント

「数値の目安と法則はある」が「正解の数値はない」ということをふまえて、

お客さんとコミュニケーションをとりながら正解に近づけていくもの

と考えてくださいね。

 

 

では、それををふまえた例として

いくつか紹介していきます。(参考例は片眼のみで左右バランスは無視します)

 

 

処方例 30代 男性 遠用眼鏡希望(近視)

手動検査機

主訴 運転用にKBより遠方見えやすくしたい

データ

裸眼視力 0.3

レフ値 S-4.00 C-2.50 AX180

完全矯正値 S-4.00 C-2.00 AX180 視力1.2

KB  S-3.00 C-0.50 AX180  視力0.7

 

この場合主訴が遠方を見えやすくしたいということなので、

仮枠に入れる度数に最小錯乱円を意識します。

 

 

数値の目安は、

『完全矯正値のS面』と『KBのS面』

『完全矯正値のC面』と『KBのC面』

の差をそれぞれ見ます。

 

 

するとS面は-1.00 C面は-1.50の残余度数(ざんよどすう)

(まだ入れても良い度数)があるのが分かります。

 

 

この時に入れる数値は『それぞれの残余度数の半分』ということを覚えておきましょう。

 

 

なのでS面は-0.50  C面は-0.75  となるので、

これをKBにプラスしてあげると

S-3.50 C-1.25 AX180 になります。

 

処方例

S-3.00 C-0.50 AX180

S-3.50 C-1.25 AX180

みたいな感じですね。

 

 

乱視を入れる目安はどの軸度なのかに注目するんだね〜

 

大事なのは乱視軸の方向と、

それに対していれる乱視量の目安を覚えておくことです。

 

ここで入れた数値はあくまで目安で、実際にはここから仮枠で「きつく感じる」や「もっと鮮明にしたい」など

お客さんの意見をしっかりと聞きながら調整をしてみてください。

 

次の遠視の場合も同じような感じです。

 

処方例 30代 男性 遠用眼鏡希望(遠視)

 

主訴 運転用にKBより遠方見えやすくしたい

データ

裸眼視力 0.4

レフ値 S+1.00 C+2.50 AX180

完全矯正値 S+1.50 C+2.50 AX180 視力1.2

KB 3年使用 S+0.50 C+1.00 AX180  視力0.8

遠視の場合はS面がPL(度なし)寄りにある場合、矯正値が+に多く出ていてもあまり+を付加しない場合が

良いかもしれません。

 

 

この場合注意する点として、

S面を下手にS+1.50とかにすると遠方が見えにくく感じることが多いです。
(年数による慣れの為)

なのでC面の残余度数(入れられる数値)を+0.50あたりから入れてみます。

 

 

処方例

S+0.50 C+1.00 AX180

S+1.00 C+1.75 AX180

みたいな感じですね。

 

あとは微調整でS面を+0.25付加したりC面を+0.25したり仮枠でお客さんの反応を

見ながら、よりラクで見えやすい方を選んでもらいましょう。

 

細かく「どこを見たいのか?」を聞くことが大切なんだね〜

 

この辺りが希望する見え方かな?と思う1番近い所を見つけて、

仮枠で本人の体感を聞いていくことが大切ですね。

 

 

30代 男性 遠用眼鏡希望(ミックス)

 

主訴 運転用にKBより遠方見えやすくしたい

データ

裸眼視力 0.4

レフ値 S+1.00 C-2.50 AX180

完全矯正値 S+1.50 C-2.50 AX180 視力1.2

KB 3年使用 S+0.50 C-1.00 AX180  視力0.8

 

混合性乱視(ミックス)の場合はどうするか?

 

混合性乱視の場合も考え方は同じで、

乱視の残余度数が大きくある場合はまず乱視から調整する考え方が良いでしょう。

 

処方例

S+0.50 C-1.00 AX180

S+1.00 C-1.75 AX180

みたいな感じですね。

 

ここから同じようにS面を-0.25付加したりC面を+0.25していくイメージです。

 

 

老視が入ってくる年齢だとS面を上げてしまうと近方が見えにくくなる場合もあるので

C面で調整する方が良いこともあるので頭の隅に年齢のことも入れておくと良いですね。

 

 

お客さんの調節力もあるのでこれが答えではありませんが、考え方としては

 

完全矯正値とレフ値の残余度数(まだ入れられる度数)を出して、

その半分をKBに足してしていく

 

ということで考え方はOKです。

日差しが漏れる森

 

仮枠に入れる処方テンプレまとめなどを参考にしていただけると

仮枠に入れる目安となる度数もわかるので、そちらも合わせて見てみてくださいね。

「近視度数測定テンプレート」最も多い測定方法を例題付きで解説します

「遠視度数測定テンプレート』敬遠しがちな遠視の測定方法を紹介します

 

 

視力が「安定」していてかつ、しっかり見えるようにしたい方には、

このような処方方法を意識すると精度の高い測定が素早くできるようになります。

 

 

繰り返しますが、あくまで「お客さんの望む見えたい場所や視力を割り出す方法」なので

お客さんが『度数が強い』と感じられたら下げてあげたり、『もう少し見たい』といわれたら

もう少し上げるなどの微調整をコミュニケーションしていくことが大切ですね。

 

 

今回はわかりやすくするために近視メインで解説しましたが、

遠視やミックスであっても考え方は同じですので、

ポイント

完全矯正値とレフ値から出た残余度数の半分を足すと

最小錯乱円(1番見えやすいポイント)に近づく!!

ということを覚えておきましょう。

 

 

実際には乱視の方向によって(倒乱視や直乱視)少し弱めに入れたり強めに入れたりもあるので、

乱視軸の特性を理解することで合わせて最小錯乱円の理解も高まります。

「乱視測定方法のテンプレート」失敗しない乱視処方を例題付きで解説!

 

 

いろんな処方(近視や遠視)の特性を理解すると

いつか点と点がつながる瞬間がありますので、

楽しんで測定できるように一緒になりましょうね。

 

「最小錯乱円」を意識した乱視処方の考え方と「処方テンプレート」を紹介します まとめ

仮枠

今回は最小錯乱円について解説してみましたが

あまりむずかしく考えずに、これだけ理解しましょう。

 

 

「今回のこれだけポイント!!」

完全矯正値とレフ値を出して、残余度数(その差)の半分をKBなどに足すと

最小錯乱円(1番見えやすいポイント)に近づく

 

と、なんとなくわかればOKです。

 

半分か3分の1がキーワードなんだね〜

 

あくまで目安なので、ここからの微調整はお客さんの希望を聞きながら微調整するのが大事です

 

 

これを知っていれば処方スピードと精度が3倍は上がりますので1度実戦で意識しながら処方してみてくださいね。

 

 

お客さんが望む『見たい距離』に導くための手段の1つとしてあなたのスキルの引き出しに加えてください。

 

 

ポイント

「数値の目安と法則はある」が「正解の数値はない」ということをふまえて、

お客さんとコミュニケーションをとりながら正解に近づけていくもの

と考えてくださいね。

 

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はじめまして カラスイです。 眼鏡販売の会社で働きながらブログを書いています。 日常で使える心理学を少しでも学ぶことで、対人関係で起こるほとんどのことは好転する!をテーマに「時間管理術」「子育て」「恋愛」をイージーモードにする方法を紹介しています。 眼鏡屋関係の方が役に立つnoteは下の緑ボタンより           ⬇️

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